映画『ゆれる』観てきました。

 香川さんが立派な上手な俳優さんとは認めますし、キネ旬の連載記事なんかもいい感じなのですが、なんとなく好きな俳優さんではないので劇場まで行くのはと迷ってました。が、オダギリに負けて見に行きました。
 行って良かったです。あらすじとかもろもろ、あちらこちらの評判通りと思います。
 私は、音の使い方というのか聞かせ方に魅せられるものが、ありました。
 最初の場面で、久しぶりに故郷に車を走らせるシーン。フォードのエンジン音が、この音なんだよねという感じで、映画が始まるのです。 後々いろんな意味合いを帯びている事を暗示しているのか、ただ単にこのエンジン音を映画にながしたいのかその辺の事は判らないのですが、いい出だしです。最近私の娘がF1に夢中で、テレビからでありますが、モーターのエンジン音を聞く機会が増えてるせいかもしれないけれどね。
 中盤、渓谷で事件が起きるのですが、それまで川の流れる音や風の音、自然な音が、一切遮断される処があります。この静寂という音の使い方。
 最後の方で、フォードの調子が悪いと、軽トラに乗り換えて、兄さんを迎えに行くのですが、その軽トラのエンジンの音、やはり、最初にフォードのエンジン音を聞かせていたのはこの為だった?と思うのは私の事情でしょうか?
 最後にオダギリが「兄さん、兄さん」と何度も大声で呼ぶその声が、この映画の音の聞かせ方に通じているのです。
 私も久しぶりに大声で「お姉ちゃん、お姉ちゃーん」ととりとめも無くBGMのように叫びたい気持ちになりました。

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